ど〜だバーを曲げる!(涙の修正編)

2004.4.2


先日、某クションで思わぬ失敗をしてしまった。

兼ねてより欲しいなぁと思ってたが高価でとても変えないと思っていた堂堕自動車(ARRIVE)
ど~だバーがなんとオークションに出品されていた。
私が知る限り初めての出品だ。これはゲットせねばならん!!
しかも、出品者は業者っぽくて、この商品がどういうものなのかあまり分かっていない。
これは一世一代のチャンスだ!!

写真および、説明を読むと
・右フロントから突っ込んだ事故車から取り外したもの。
・曲がってる可能性はある。
・見た目ではさほど曲がってるようには思えない。
・ノーリターン、ノークレーム(笑)

で、実際に掲載されてた写真がコレ。

確かに写真を見てもそれほどダメージがあるようには見えない。(この角度では・・・)

ということで、ノリノリの即決交渉(笑)

私「是非、欲しいんですが・・・2万円でいかがですか?」

・・・ちなみに定価は9万8千円だ。

出品者「即決は、考えておりません」

・・・ぐっ!いやいや、きっとこの商品の定価なんて知らないはずだ。
もう一枚チラつかせれば・・・ぐっふっふ悪よのぉ。越後屋の(にやり)

私「どーしても欲しいので、3万でいかがですか?」

出「わかりました、即決します」

ぐっはっは!!勝利勝利!!!

一応最後に確認をした。

「本当に曲がってないですよね?」

明らかに曲がってるようには見えません

この微妙な言い回し。日本人特有のあいまいさ満点だ。
否定の否定。つまり曲がってないのだなっ!
こういうときは人間、都合よく受け取ってしまうものだ。

振込みも無事済ませ、宅急便が来るのを心待ちにしていた。
で、届いてびっくり。

メチャメチャ曲がってるやんけ!(号泣)


この矢印部分を見てもらえればハッキリと分かる。
この写真で一番向こう側の端を合わせてるのだが中間のバーが湾曲し

手前側で全長が2cmほど違っている。

明らかに曲がってるやろがっ!(怒)

出品者に至急メール。ノークレームなんぞクソ食らえだ(笑)
その時のやり取りをああだこうだ書くのは辞めておくが、
てめぇの目は曲がっとるんか?
というセリフはグッと堪え冷静に交渉。
最終的には 紳士的に”値引き”という形で解決。
一本は生きてる。そして曲がってる一本はお互いの確認不足という事で
落札価格の25%をバックと言う形で合意した。

さて、この どーだバー。どうしたものだろうか・・・。
同じ様に何も知らないフリして出品しようか・・・(悪魔)
いや、ここは一つ修行として自分で修復してみせよう!!
つー訳で堂堕自動車CEOにメール。すると・・・

「目の字のバーの部分が曲がっているのなら、不可能だと思います。
 戻る前に折れるか、つぶれるか・・・(-_-;)
 F氏も無理じゃないかと・・・
 送ってくれれば、6万円で直すそうです。
 新品は片側だから49000円だけど(;^_^A 」

ぬぉ・・・。製作者に無理と言われるとかなりションボリ。

しかも、そのタイミングも絶妙で私が相談した前日のタナボタ業務日誌

 昨年の11月24日に「全損になりました」メールをいただいてから、
 音信不通になっていたA氏が突然来店。
 無事でよかった(;^_^A
 入院でもしちゃったのかと思って、心配しました。


そして、私が相談した当日のタナボタ業務日誌では

 ロードスターの世界では結構遠くにもお友達がいます。
 以前からお付き合いがある、友人を仮にO氏とします。
 O氏からメールをいただきました。
 ど〜だバーをゲットしたんだけど、本体のみで付属品が何も無いので、
 ボルト他を譲って欲しいとのこと・・・
 どこでゲットしたかを聞いてみると某オークションだという・・・
 なんでも少し曲がっているらしい・・・
 事故車から外したものだろう・・・ん???曲がってるのって右左どっち?
 ビンゴ〜〜〜〜〜
 昨日の日記のA氏が付けていた物らしい・・・
 ああぁぁタイムリー(;¬_¬)
 がんばれよ友人O氏!!!

と、いう事で私の持ってるどーだバーはA氏のものらしいです(笑)

で、しばらくどうしようかと悩んでおったのですがHPをリニューアルして
訪問してくれる人が増えてきたという事でやはりこれは

最高のネタになるに違いない!

という事で修復する事決定♪

さて、このどーだバーだが、素材はアルミだ。
アルミといえば他の金属に比べ柔らかい材質なのだ。
んが、これぐらい簡単に曲がるだろうと侮ってはイケナイ。
どーだバーが高い評価を受けている秘密はこの断面だ!
目の字になった断面が強度の秘訣。
ダンボールが紙なのにあれだけの強度が出せるのと同じ原理だ。
これを曲げようというのだから普通に考えると無理っぽい。

今回は一人じゃ無理と判断。
で、GT-R乗りの同僚K村氏に緊急出動要請(笑)

ここは某Y社の秘密加工部屋。
私がこっそり部品を加工したりする場所だ(笑)

ダメ元でとりあえず万力に挟んで見る。

そして

ふごぉぉぉぉ!! (鼻息)

お?おおおお!曲がる曲がる!
しかも潰れる事も折れる事もなく良い感じに修正できたのだ。
修正ポイントは全部で5箇所程だったが万力とハンマーと気合で曲げた。


(左:修正前  右:修正後)

どうよ!
左右ばっちり対称じゃん!!

2cmもあったズレも、ほれ、この通り。

こんなに上手く行くとは我ながらビックリ。
これで、うわさに聞く素敵な剛性感が我が手中に入る・・・かも。

本当の関門は
ホントに車にハマるのか?
だ。

正しいと思って基準にしてた片方も実は変形してたというオチだけは
絶対に避けたいものだ(笑)

装着編は溶接などが必要なのでゴールデンウィーク頃の予定す。
乞うご期待!