幌交換

2000.7.15


平成5年に初年度登録。
つまり、ロドスタと生活を共にするようになって早7年
が経つ。
そろそろ幌の方も限界に近くなった。
後方スクリーンなんて、視界はほとんどゼロである。


 これでも一応、物凄く気を使って幌やスクリーンを手入れ
してたんだけどね。
幌をたたむ時には絶対スポーツタオルで保護してたり、
専用のクリーナーで磨いたり。

 しかし屋外駐車という過酷な状況で紫外線により樹脂材料
の劣化はどうしても避けられない。
6年経過した頃から黄色く濁り初めて急激に劣化が進んだ。
今年の冬には幌を上げた時にスクリーンに空手チョップを
食らわせたら見事に割れた(ioi)

 もう一つ劣化を促進させた理由も予想できる。
それは活性剤入りの洗剤だ。
こいつは汚れを落とす能力は高いのだが高分子材料の
硬化を促進させる作用を持っている。
プロのドライバーさんはタイヤとかに活性剤の入ってない
粉石鹸を使ってるんだけど、こういう理由なんですよ。
だから、新しい幌用に既に粉石けんも用意してます(^^)

今回のキッカケは程度の良い中古の幌をゲットしようと各方面に
網を張って待っていた矢先に、某うたくるまさけの
WebMasterが幌を一緒に買わないか?との誘いがあった。

 ぢつは彼も幌を探していた所、Club de ROADSTERの
メンバーでもあり、MA○DAの社員でもあるN氏が社割で
購入して送ってくれるとの事。迷わず「おれも買う」です。

 費用的な話をすると
ディーラでの交換:10万オーバー(工賃込み)
幌のみ(定価):4万9千円
幌のみ(社割+広島からの送料):4万ちょい円(一応伏字)
送料込みでもお得でした。感謝>N氏

さ、そろそろ画像のダウンロードが完了した頃でしょう(^^)
作業のレポートに入ります。

まずは内装を取っ払います。
取れば取る程作業性は向上。


さらに、ロールバー装着車はメインアーチを外します。
こうしないと幌を固定しているボルトが内装カバー
(クオーター・トリム)に隠れて外れないっす。
当然、元々カバーが無いスパルタンな車はこの必要無し。


ロールバーメインアーチ。
こうやって見ると結構貧弱なのねん。


ロールバーの残骸が異様な雰囲気をかもし出します。
この状態で約2週間通勤してました。かなりCOOL!(笑)


ベルト右側に見える3つのボルトを外します。
12mmソケット使用。


内装のプラスチックのストッパーを外す。
専用工具を持ってないので10mmのスパナをこうやって
やると外しやすい。
結構数が多かったりサイド側は手が入り難いのでイライラ
してくる作業だ。


無事カーペットが外れるとセットプレートが見えてくる。
こいつも外す。10mmソケットを使用。
こいつもまた数が多くて、汗がダラダラ流れてくる。
夏にお勧めしない作業だ(笑)


幌とボディーとの接合部(リンク・ブラケット)を外す。
左右各3本。12mmソケット。



忘れちゃいそうなのがここ。
幌のレインレールの一番端っこを止めているストッパ。
これ忘れると「バキッ!」となるでしょう。

 さ、ここまでやると幌と車体を分離できます。
幌をクローズさせて、レインレールを持ちつつ少しずつ
車体上方に持ち上げて行きます。
無理に持ち上げると、レインレール等にヒビが入ったり
するので、慎重にね。
尚、一人での作業はかなり無理。幌の脱着時は2人必要。



さて、外したセットプレートを見ると長年の使用により
錆びが発生してます。
写真はサンド・ペーパー#240で錆びを落とした時。
その後アンダーコート剤を塗布しておきました。

 次に幌の布地(トップ・クロス)を骨から分離します。

幌は数箇所リベットで固定されている所がある為、ドリルを
用意した方が良いです。4mmのドリルで瞬時に外れます。
 この辺の作業については整備書を参照した方が確実かつ
早いです。是非とも用意しておいた方が良いでしょう。

もしくは、経験者を召還すると、さらにぐぅ(^^)




いよいよ、新しいトップ・クロスの登場です。

とてつもなく巨大な海苔巻状で送られてきます(笑)
これを広げると・・・


をを・・・。美しい。
しかし、広げるときっちり平面なんですよ。
これが、完成後の綺麗な曲面を形成するとは。
良く工夫されているなぁと感心。

 まぁ今回作業して色々感じた所はありますが、幌の部分
ってホント良く工夫されてるなと感心し放し。
幌骨の構造なんて涙モノです。



 整備書にはワイヤーは再利用するかのような作業指示
になってますが、ワイヤーは既についてます。
古い方は心置き無く捨ててください。



これはセンター・ボウにトップクロスを巻き付けて
挟み込んでる所。
分解してみるまで、ここの構造は全く知らなかった。


 トップクロスの固定にはリベットが必要です。
用意しましょう。
私は豊橋に住むPちゃんからリベッターを借りました。
あ、さらにハードトップも借りました。
この場で厚く御礼申し上げます(^^)

 * Hトップ今回初体験。


 新しい幌をついに車体に沈めます。
これも二人作業だね。コレがまたナカナカ上手く入らなくて
結構てこずります。

 一旦入ってしまえばコッチのもの、あとは外したボルト類
をガンガン締めていきます。
ただ、外すときよりもさらに、イライラします(笑)

で、完成!

ををを!なんという透明感!美し過ぎる・・・。

これで、ルームミラーがやっと機能します(笑)

作業時間ですが、私の場合チンタラと観察しながら
3日位掛かりました。時間でいうと計10時間位かな。

もし、次回やるとすると4時間位で完了すると思う。
経験あるのと無いのでは効率がかなり変わりますね。

作業レベルとしてはサスペンション交換と同レベル
だと思う。
ディーラーで6万ぐらいの工賃出すならDIYの方が
遥かにお徳だし、勉強になるね。

結論「幌交換、案ずるより生むが安し」(^^)

BACK