2009富士チャンピオンレースN-O第5戦

2009.10.30UPDATE



これで4回目のN-0観戦レポート。

実は今年は諸般の事情できっと観戦にいけないだろうと思っていたんだけども、どうしても今回は行かなきゃいけない約束があったんです。

思い起こせば一年前Nゼロ初参戦のくせして出るレースは勝ちまくりでNA8クラス年間優勝間違いなしと言われながらも最終戦で大オチを作ってしまい年間優勝を目の前で逃し、シーズン終了後は「もうガマンならねぇ」と言ったか言わないかでチューンドB6エンジンに載せ換えキャブをガオガオ吼えさせながら近隣のサーキットで暴れ回り挙句の果てには作手サーキットまで飛んできて、よーし次はチューンドBPを作るぜー・・・・とか言ってたやま君(笑)

去年のレースで財布の底を遥かに突き破ったはずのソノ男から一通のメールが入ったのは、今年の5月頃だったろうか。

『今年秋くらいにNゼロ出るつもり。当然チャンピオンは無理。
  真の目的はコースレコード。 問題山積みだけど、とりあえず応援よろしく』

やま君がボクにこっそり打ち明けてくれた"コースレコード"という
男のコミットメント

ならばボクとしてはそれを見届ける義務がある。

□□□

そんなわけで、やま君が参戦を決めた2009年シリーズ第5戦。 雨ならコースレコードは無いので行かないよ(笑)と予め伝えてあったんだけど、当日は見事に快晴の予報。

今回は応援はもちろんの事、Nゼロの魅力を読者の皆さんにも伝えたいということで舞台裏側を含めてレポートしたいとゲートオープンから取材頑張る事にした。

FISCOのゲートオープンはAM6:00。てことは5:30には着きたい。

というわけで、AM2:30起床?いつなら寝る時間じゃないか(笑) ヘロヘロな頭でなんとかシャワーを浴びて3:30に浜松出発。


ちょうど集中工事が終わった東名高速をひた走る。 前日の雨で路面はウエットだが、既に空には星が綺麗に出てる。今日は久しぶりに富士山が拝める程の晴天の予感。

途中のサービスエリアで現地集合のきんぱらさんに電話するも留守電。

あれ?走ってる最中で電話出れないのかな?まさか・・・ いやいや。時間に余裕も無いのでニコチン集中補給後再びFISCOを目指す。

それにしても道中一台もロードスターを見ない。日付まちがってなかったよなぁ〜?と若干不安を抱きつついつもの東ゲートに到着。

んーと、あれ?BMWとホンダ車が一杯居るけど、ロドスタが一台も居ない・・・。あれー?(汗)

半泣になりながらS24さんに電話。

「あ、ロードスターは西ゲートに集まるんですよ」と。^^;

なんかBMWの人達にジロジロ見られながら西ゲートに向かう。その時やっと目の前にゼッケン付けたロドスタが出現。 ナンバー付き車両のワリにエライ爆音じゃね?と思いつつ付いていくと程なく西ゲートに到着。



ここで、S24さんや他のTEAMやま君の方々と合流。

AM6:00 ゲートイン。

天気は・・・

にゃじ夫妻からの『ボクが応援に行くと雨』という雨男疑惑はこれで払拭できたかと?(笑)

あれ?そいや、やま君の1号車はどこにあるの?朝は見なかったけど?

前日の練習後そのままピットを借りて1号車はFISCOでお泊りだったらしくガレージを開けると・・・

1号車登場。 このガレージを開く瞬間が超カッコよくて、撮影の為にもう一回開きなおして!
・・・という雰囲気じゃなかったのでそこはぐっとガマンしました。。。

お隣のピットには・・・

応援する2台が隣のピットというのは、すごくラッキー。めちゃくちゃ助かります。しかも今回は撮影ポイントからも近くこれ以上無いというぐらい素晴らしいポジション取り!

 と、ココできんぱらさんから入電。

今から出るよー

・・・おーい(笑)  (その後なんとか予選に間に合いました)

 

AM7:00 公式車検

今回初めて、車検の現場に同行できた。

内容は、灯火類、装備のガタツキ、車重、下回りのチェック。雰囲気は陸運局の車検そのものだが、レギュレーション違反、レース時の危険が無いかというポイントを確認するようだ。 さすが公式車検というべきか各車ビシビシ指摘されている模様(汗)

とりあえず1号車は何の指摘もなく一発合格。やま君はレギュレーションには超マジメに取り組んでいるんだけど、そういう雰囲気ってのが検査員にも伝わるんだろうか?検査官がボンネット開けた瞬間にヨシってつぶやいて他車よりも短時間で検査を終えた感じだった。(逆にヤバそうなクルマは徹底的にだった(笑))

そうそう、この車検で見覚えのある顔を沢山見た。例えば、ブライトニングの島崎さん、RSアイザワの社長さん(だったと思う)、その後はご存知JoyFastのさじ君、もちろん大山オートの社長さん。各ショップもこのNゼロランナーをサポートしてるんだなぁ。そんだけこのレース、レベルが高くなってきているということだね。


車検前後のクルマの移動は皆で手押し。決して一人じゃ戦えない。仲間のサポートがあってのレースです。

ここまでの模様を映像化したものはコチラ(wmvファイル61MB)

□□□

【予選 NA8/NB8クラス】

というわけで、いよいよ予選が始まります。やま君の狙いはこの予選。

NA8はもちろん、NB8をも食ってロードスター全クラスのコースレコードが今回自ら課したミッションです。

さて、ここで知らない方の為にクラスについての説明。ご存知の方は読み飛ばしてください。

チャンピンレースに使用できるロードスターにはNA型とNB型があり、それぞれ1600ccと1800ccがある。つまり2x2で4つの組み合わせが存在する。

  NAの1600cc →NA6クラス(にゃじさんはココ)
  NBの1600cc →NB6クラス

  NAの1800cc →NA8クラス(やま君はココ)
  NBの1800cc →NB8クラス

去年まではロードスターはこの4クラスが混走していたんだけど、50台以上が一斉に走るものだから誰がクラストップなのか分かりにくいし、まーとにかくウジャウジャで分かりにくいレースでした(笑)  それが今年からは排気量でグループ分けされ、NA6/NB6  と NA8/NB8 とでレースが分けられる事になった。結果、ドライブする側もやり易いと思うが、見てる方も誰がクラストップなのかが一目瞭然となり非常レースが面白くなったと思う。これはバッチグーです。

次にクラス毎の車両スペックだけど、規定上エンジンの改造が許されないので特にストレートの長い富士ではノーマルエンジンパワーがそのままタイムの差になってしまう。
B6エンジンのNA6は公称120ps、NB6は125ps5馬力の違い。しかし、規定重量(930kg/994kg)の違いも考えるとどちらが上位に来てもおかしくない組み合わせだ。
一方、同じBPエンジンだがNA8は130ps、NB8は160ps30馬力も差がある(主に吸気システムの差)。普通に考えるとNA8/NB8混走した場合、予選も決勝も総合の上位はNB8で占められるハズである。

NA8でNB8に勝つなんて、やま君クレージーだぜ?という話になる(笑)

前置きはこれぐらいにしておいて・・・

さーいよいよ予選が始まります。速そうなNB8に取り囲まれたやま君。

大丈夫なんかー?(笑) 

ちなみにこの予選前のロードスター全クラスのコースレコードはNB8の2分9秒台だ。もし8秒台に入れればコースレコードを塗り替えることができる。


やま君アタックちう。

撮影場所では各車どれぐらいのタイムで走ってるのかが分からない。なんとなーくイイ感じとか、あぁミスったね、ぐらいしか分からないのだが、やま君、ストレートに戻って来る度に前のNB8を追い抜いていく。

ん?30馬力も差があるのになんで抜けちゃうの?

これが1.5Kmものストレートを誇る富士名物スリップストリームアタック(勝手に命名)だっ。 やま君、速いNB8の背後に潜ってはスリップストリームごっつぁんしまくってました(笑)

コーナーではNB8よりも速く旋回し、ストレートではNB8のパワーに引っ張ってもらう。言うは簡単だけどスゲェ事やってんだろうなと思う。

さて、ここじゃタイムがわからんので撮影をやめてパドックのモニターを見てみると・・・


                                       (見づらくてすみません)

2'08.997 !

おお! NB8を抑えてトップタイムを出してるじゃないか!

しかも8秒台。ロードスターのコースレコード!

男の約束果たしてくれた。ホント見に来てよかったよ・・・(嬉泣)

しかし、それにしても上位4人は 「R」マークがついてるな。これはコースレコードを更新したという意味。しかも4位と5位の間に1秒の差がある。

つまりNA8/NB8クラスの決勝はこの4台の熱い戦いになることが予想できる。



とにかくアッパレ。あんたに惚れそうやで(笑)

こちらに富士のコースレコードが載ってます。ひょっとすると次戦で更新されるかもしれませんが(笑)

そいや、やま君、次戦もエントリーしたとか言ってたな。次は11月。各車タイムアップは間違いなし。出なきゃコースレコード書きかえられちゃう可能性大・・・ということか。本人の希望タイムは7秒台。
来月の最終戦が本当の記録への挑戦だね。

・・・雨じゃなければねー(笑)

予選の動画編はこちら(80MB)

 

【予選 NA6/NB6クラス】

一方、ディフェンディングちゃんぴょんのにゃじさん。

2連覇に向け、現時点でポイントリーダーながらも僅差で、実は今年は優勝はまだ無い。このレースを制した者がシリーズの覇者という大事な一戦。絶対に負けられない・・・。優勝で年間優勝も決めたいところだ。

・・・のだが、なんか凄いリラックスしてる。昨年チャンピオンの貫禄か?事前のテストの手ごたえがあったのか?


にゃじさんアタック中。

それにしても今回は写真がダメだ。。。全然流し撮りがうまく行かない。ショボくて申し訳ない・・・。

さて、結果は

くぅぅぅ・・・惜しい!!

コースレコード(クラス別)を更新しながらもポールは62号車に奪われた。

まぁ、しかしレース巧者のにゃじさんの事だ。決勝は期待できそう!


□□□

【決勝 NA8/NB8クラス】

さぁ、いよいよ決勝だ。まずはNA8/NB8クラス。

予選の結果を受けポールポジションはカーナンバー1。

・・・とここまでの模様を映像にまとめましたのでご覧下さい。

決勝スタート前 (wmvファイル 右クリック→保存でお願いします)

140MB強とちょっと重いですが、これ以上映像品質を落としたくないのでこれが限界。申し訳ないですが頑張ってダウンロードしてくださいませ。

 

で、いよいよ決勝レース本番!

いよいよこの辺になると写真を撮る暇もなく映像を撮っていたので、レース編もムービー見てください(笑)

ぶっちゃけ見所はやま君ではなく、21号、77号のNBの熾烈なトップ争い。凄いですよ。観客も大興奮でした。

レース(NA8/NB8)クラス(wmvファイル)

えーと180MB。頑張ってダウンロードお願いします。

 

という、わけで映像見てもらえましたでしょうか?


やま君のクラス優勝については「さすが」としか言いようがありません。スポット参戦でイキナリ結果を出すあたりはさすがですね。確かに去年の実績からすると不思議な事ではありませんが、ラップタイムからも去年からレースのレベルが確実に上がってます。ソノ中で優勝できたのは、ちゃんとマジメに取り組んできた結果ともいえます。ホント、素晴らしい。

視聴者的にはやま君の優勝シーンはそれほど新鮮味は無いけど(笑)

映像を見た方にはその難しさが分かると思いますが、最終戦では是非NBを含めた総合優勝に期待。

ま、シリーズを初戦から戦ってきたポイントランカー達には実に迷惑な話かもしれませんが(笑)

□□□

実はNA8/NB8クラスのレース直後に、自宅からメール。どうやら身内に新型インフル疑いで39度のオーバーヒート直前という予期せぬエラーが発生。

S24さんの「そりゃ帰った方がいいですよ」と言われながらも、ここまで着てにゃじさんの応援をしないわけにはいかないので決勝レース終了したらすぐに帰るというリミットを設けて観戦。にゃじさんもギリギリの戦いだがボク自身もある意味ギリギリの戦いでした(笑)

【決勝 NA6/NB6クラス】

予選惜しくもトップを譲り2ndグリッドからのスタートになったにゃじさん。

昨年までは1800混走なので分かりにくかったですが、今回は分かりやすいですねー。予選2位だから2番グリッド。トップで帰ってくれば優勝。実に分かりやすい。

あきやまさんと、チームにゃじごん監督。

それにしてもあきやまさんは、姿勢がいい。ホント見習いたい。これも個人的にはかなりのN-0名物だと思う(笑)

さて、ここでレースの映像を・・・と言いたいのだが、皆さん、にゃじさん、本当に申し訳ない。撮影した動画ファイルが今の手持ちの環境で一部編集が出来ないところがあった。スタートとゴールを含む幾つかのシーンがナゼかmpeg変換できないトラブル発生(涙) いつか環境整えてちゃんと編集したいと思います。

な の で 読みづらいとは思うが簡単に文章レポート。

まずは、スタート。にゃじさんのスタートは完璧。ロケットスタートを決めて1コーナーで早速トップに躍り出てそのまま数週キープ。

4周目あたりに一旦2位に落ちるが、すぐにストレートで抜き返す。

そのままチェッカーを受け見事に優勝

映像メインだったので写真撮ってないから文章だけだとあっという間だ(笑) でも、終始テールトゥノーズの激戦で、手に汗握りっぱなし。 あとね、映像をお見せ出来ないのが残念なのが、ストレートを走る時のライン。にゃじさんのラインはそれはそれはもうお見事。これじゃ後続車はスリップを使っても1コーナーで前になかなか出れない。

レースの世界じゃフツーなのかもしれないけど、なるほどなぁ〜と感心しきり。

というわけで、このレースを優勝し、シリーズ優勝も決めた。

なんと2年連続シリーズ優勝

スゴイですよね。。。激戦区NA6クラスで2年連続って。飛びぬけた速さより安定した速さ。その積み上げがにゃじさんを2年連続優勝に導いたということでしょう。

□□□

というわけで、今回は応援してる二人がキッチリ優勝。しかも最高に面白いレースを見せてくれた。

N-0ってナンバー付き車両だからぶっちゃけ地味なんすよ(笑) でも、限られたレギュレーションの中だからソコにはギリギリの戦いがあって、そして地味だけど小さな工夫や技術が少しずつ上位に立てる為の速さを生むっていう楽しさ。 

今回初めて朝から見てたんですが、なんかやっと分かった気がします。それが伝わるような映像にまとめあげたつもりです。

富士チャンピオンレースの魅力が多少は伝わりましたかねぇ?

 

なんか、後半、レポート疲れ気味ですけど(爆) これにてレポ終了ー。

 

 

 

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