言うまでも無く「ツラナベ」および車高はアウトだ。
仲の良い友人には
「あれは逮捕モノだろっ!」
とお褒めの言葉も頂いてたいへん名残惜しいのだが真っ当なホイールに戻す事にする。
現在の在庫は
・NA8の純正ホイール 6.0J-14inch Offset+38(だったかな?)
・TE37 6.5J-14inch Offset+28
TE37は近いうちに処分するつもりなので折角なので一ヶ月間ぐらい
軽量ホイールを堪能しようと。言う事でこいつをチョイス。
タイヤは死んでるが車検を通すだけの溝は残ってる。
車高についても恥ずかしいぐらいに上げてみた。
とは言っても純正よりも-1cmぐらいか。
分かる人だけに説明すると・・・
「指3本っす。」
だっ。(笑)
まぁ、これだけ上げれば最低地上高9cmの基準はクリアできるだろう。
一応チェックということでコレを使ってみた。
TEINのサスペンションセットを購入した際に付属していた、その名も
"地上高90mm測定ゲージ"
ゲージと言うにはあまりにナンだが(笑) 要するにこの高さを通過出来れば
最低地上高が90mmありまっせ!というツールだ。
指3本車高なので余裕だろうと思いきや、アンダーカバーの一部が
引っかかる。まぁ・・・これぐらい良しだろう。きっと。多分。
それにしても軽量ホイールは乗っていて気持ちよい。
ホイールの重量はやっぱり走行性に大きく効くんだなと実感。
いつもは避けていたマンホールや段差も見事に、タンタンッ!てな感じで
ショックを吸収しながら走っていく。
さらにこれだけ車高が確保できるとコンビニ駐車場もスルスルと入る事が
出来るのだ。(当然の事か?(笑))
ロードスター本来の「ひらひら感」と言う奴を見事に演出してくれる感じだ。
それに引換えワタナベはどうだ?
くそ重いホイール。広がったトレッド幅により軽快な動きが全くスポイル
されてしまう。
でも・・・格好よいんだよなぁ・・・
そんな私はワタナベ依存症候群(馬鹿野郎)
どうも最近はサーキット走行はもはや念頭にない。
街乗り専用、自分の手足としてのお洒落という位置づけに割り切ってます。
VIPカーと一緒やんけ。高級車じゃないけど(笑)
いよいよ本日が車検本番。
一応3回目のユーザー車検ということと、第2ラウンドで10:20からと言う事で
かなり気分的には余裕があった。
この余裕が後にエライ事を引き起こす事になる事をこの時点では知る由も無い(-_-;;
本日は月曜日なのだが車検の為ならもちろん有休(笑)
で朝の身支度を済ませ9:40頃つまり検査の40分前に浜松陸運車検場に到着。
とりあえず車検ライン前で記念写真(笑)
この写真では分かりにくいが上記の通りのホイール構成。
フロントは大丈夫かな・・・少し心配だ。
その後事務所に入ってまずは書類を作成する。
・ 継続車検申請書(陸運で30円にて購入)
・ 自動車重量税納付書
・ 自動車検査票
それぞれに必要事項を記入する。
ちなみにこのページは参考になるのでこれから受けようと思う人は是非。
記入後、重量税(ロードスターの場合1t未満なので25,200円)を支払い
印紙を受け取る。さらに検査手数料の1,400円を支払い印紙を受け取る。
2枚の印紙を所定の位置に貼り付け、さぁ受付へ。
今回はすべての書類バッチリだ。
私:「よろしくおねがいしまーす!」
おっさん:「はーい、確認するので待っててね」
パサパサと手馴れた手つきで書類を確認している。
一体このおっさんは一日に何台の車検の書類チェックをしてるのだろうか。
赤ペンでピシピシとチェックを入れていく。
同じ赤ペンでも競艇場のオヤヂ達とは一味違うぜ。
おっさん「・・・ダメだな・・・」
私:「・・・え?」
おっさん「これ、ダメだよぉ」
まさに不意打ち。不意打ちを食らうと途端にあたふたしてしまうのが素人の
悲しい性だ。
私:「な、な、なんででしょーか?」と第一声の「な」は声をひっくり返して尋ねた。
おっさんが説明してくれたNGポイントは2箇所。
1:走行距離の欄の記載が無
2:自賠責保険の車台番号が違う!
1の理由は簡単だ。ワザと書いてないのだから(笑)
いや正確に言うと実はメーターを変えてあるので書けないのだ。
NA8の走行距離は現在推定(笑)43,000Km。
今付けてるメーターは14万Kmオーバー
そんなものそのまま書けん!
問題は2の自賠責保険だ。
よく見るとなんと前に乗ってたNA6の番号が記載されてるではないか!!
この時点で10時。開始まで20分・・・あぁぁ折角休みまで取ったのに・・・
本日の車検はコレにてジ・エンドなのか?いやとりあえず保険屋に電話だっ!
コレについては100%保険屋が悪い!!
何が何でも再発行してもらって
今すぐ持ってきてもらわにゃ困る!!!
とにかく、もう動くしかない。
車に乗り込み家までダッシュでメーターを取りに帰る道中で保険屋にTEL
かくかくしかじかこういう訳で・・・と話をすると向こうも即座に理解。
この保険屋というのは以前からずっとお世話になってる人で任意保険やら
生命保険やら色々と面倒みてもらってて、個人事務所も構えてる。
仕事はキッチリするし信用できる方だ。
しかし今回の自賠責って奴は○京海上の浜松支店がまとめて発行してる。
電算の抹消登録を怠っていたのだろう・・・。
そんな訳で、発行できるのは浜松駅近くの○京海上浜松支店のみなのである。
連絡を取り合いながらほどなく家に到着。
倉庫から純正メーターを取り出し助手席に投げ込み今度は浜松支店に向かう。
○京海上の社長に持ってきてもらうぐらいしても良さそうなミスなのだが
(もし、何も知らずに事故してたら自賠責下りないもんな・・・)
もう時間との勝負なのだ。お役所さんは時間に厳しい(-_-;;
駅の大通りにある○海上の路上に到着。えっと時間は・・・11時・・・。
あと30分しか無いがなっ!(号泣)
間もなく保険屋さんも到着。謝るのは後!とにかく急いで!!
保険屋に間違った自賠責証明書を手渡して再発行までの10分で
路上でメーター交換だ(笑)
ハンドルを外しメーターカウルを外しメーターを抜き去る。
で、家から持ってきたメーターと交換。
ついでに悪い印象を持たれる恐れがあるハンドルも交換!
(純正のMOMOステアリングもメーターも悪くないけどメリハリに欠けるなぁ)
昔ならこんな作業も小一時間掛けてチンタラやってたのだが
火事場の馬鹿力って奴だろうか。キッチリ10分で完了。
完了とほぼ同時に証明書の再発行が完了し受け取るや否やUターン。
さながらF1のタイヤ交換並みの緊張感だ。しかも路上で(笑)
ぐぉぉ!間に合うかぁぁ!?
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
あぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁあ
・・・・・
・・・
・・
11:28分。
「おねがいしまっす!」
ぜぇぜぇ・・・間に合いましたよ。
もう、こんな事ならあと5分早起きしてれば良かった。
・・・と、会議遅刻した時にいつも言ってるセリフと同じです(笑)
「はい。書類オッケーです。車検ラインに車並べてくださいー」
と、ぜぇぜぇ言ってる俺なんぞ知った事かとばかりに単調な口調。
が、そんな事で文句言ったり書類オッケーの喜びに浸る間は無い!
これでやっと車検が受けられる。
そう、こんだけやってまだスタート地点なのだ(笑)
検査ライン編
さぁ、もう残り時間が無い。急いで車に乗り込み検査ラインに並ぶ。
もう第2roundは終了間近なのでほとんど車が並んでない。
最後尾に車を止めると検査員がスルスルと近づいてくる。
まずは書類のチェックが行われる。その書類を見ながら
「第一の関門:外観検査」
ここではその名の通り外観および電装部品などのチェックが行われる。
まずは車を下りてボンネットを開けるように指示される。
ここで「俺に指示するとはお前は何様なんじゃ?」などという態度は
これっぽっちも見せてはならない。
お代官様の仰せの通りに犬のごとく従うべし。
ボンネットを開くとまずは車台番号を確認。次にエンジン形式だ。
2年前の車検ではここでNGを食らった。オイルで汚れてエンジン形式が
読めなかったのだ。同じ失敗を繰り返さないのが立派な大人だ。
今回はもちろんそんな事は忘れていた(笑)
が、さほど汚れてなかったようで確認は終了。
その他怪しい部品が付いて居ないか指差し呼称しながらチェック。
パワーフローが「シュゴォォォォー」と吸気音を発してるのには冷や汗ものだ。
チェックが終わるとボンネットを閉めさせられる。
次にランプ類のチェック。
ヘッドライト、ウインカー、スモール、ブレーキランプ、バックランプ。
ふふふ。バルブ類は先日解体屋から活きの良い奴をゲット済みだ。
それと同時にホイールナットの締め付け具合をヒョロ長いハンマーで
叩きながらチェック。いづれも問題なくオッケー。
最後に室内を見られる。ハンドルがたつき、パワーウインドウの昇降機能。
ホーンの音。今回はワイパーのチェックはしなかったな。
で、 もちろん問題なし。書類に何やら記入後、返してもらう。
さー、完了!と思いきや何やらフロントのタイヤを見てる。
やばい(滝汗)
目線をフェンダーの真上に持ってきてタイヤはみ出しを確認してるようだ・・・
どきどき・・・
検査官はこちらに歩いて来た・・・がそのまま素通り。次の車両へ。
どうやらギリギリでセーフだったようだ。(参考値:6.5J-Offset+28に185/60タイヤ)
前進し自動ラインに進入する。
前方に見える電光表示板に従って検査を進めていくのだ。
(第2の関門:排ガス検査)
プローブをマフラにつっこみCOx、NOx濃度を調べる。
触媒付いてるので当然OK
(第3の関門:マルチテスター)
マルチテスターにて次の項目をチェックする。
・サイドスリップ量
・速度メーターの精度
・フットブレーキ、サイドブレーキの利き具合
・ライトの光軸、および光量
サイドスリップ量の事前チェックなんぞする訳も無い(笑)。が合格。
速度メーターはローラーの上で40Km/hになった時点でパッシングして
精度を確認する。
回せば回すほどにエエ音しまっせーのコーンズマフラーなので
低回転でシフトアップしながら音量に気を使った。
建物の中なので爆音がしたらすぐにバレるのだ。で、合格っと。
ブレーキについてはロドスタはサイドブレーキが弱めなので
(一回目のユーザー車検で失敗した)両手で目一杯引いて合格。
で、ライト光軸は・・・・
「左:×(上) 右:○」
ガーン・・・。ダメだった。 と気落ちしてる間もなく次の関門へ。
(第4の関門:下回り検査)
その名の通り下回りの検査である。
サスペンションやマフラーを含めた各部品のガタツキや不具合などを
ハンマーで叩いたり、ユサユサと揺らしてチェックする。
これも合格。
以上で本来ならば完了だ。
しかし事もあろうに光軸で落ちてしまった。
「さっき、左ライトのNGの理由に上と書いてたな・・・ 」
急いでドライバーを取り出し光軸を下に下げる。
もう当てずっぽうだ。
検査ラインはまだ動いてるぞ!もう一回チャレンジだっ!
急いで車を回してラインに再投入する。
この場合NGのところだけで良いのだがマルチテスターなので
速度メーターチェックから入る。で、光軸再測定の結果は・・・
「左:×(上) 右:×(上)」
おい、×増えとるがな(怒)
と、ここでお昼のチャイムが鳴り響きラインは停止。
再検査の場合は「当日」であれば何度でも受けてよいのだ。
さて、とりあえず自分で当てずっぽうでの調整には無理があると判断
車検場の近くには"テスター屋"があるはずだ。
その情報を得るためにすぐ近くのロドスタ専門店に駆け込む。
私「ご無沙汰ーっす」
店「あれ?月曜なのに。どーしたの?」
カクカクシカジカで近所に良いテスター屋さんが無いかを聞いてみると・・・
店「簡易型だけどウチにテスターあるよー。」
私「おお!!ちょっとお願いします!!!」
測定してみると・・・メチャメチャ光軸が高い事が判明(汗)
こりゃ「対向車キラーだねっ、はっはっは」
そうかそうか。ごめんよ。俺の前を過ぎ去った対向車たち。
と言う事で、車検場に戻り3回目の検査で無事合格。
その後事務所で新しい車検証と窓に貼るシールを貰って無事終了。